平成17年度製麺技能士実技試験
東京都製麺三団体連絡協議会(鈴木春昌会長)では、平成18年1月29日(日)に立川市の距髢リ製麺で、平成17年度製麺(機械生麺作業)技能検定実技試験を実施した。この技能検定は、国が認定する国家試験で、東京都が昨年の九月に実施公示を行い、東京都で三十四名の方がこの実技試験を受験した。
協議会が、この実技試験の協力実施団体として、東京都職業開発協会と協定書を交わし、業界から検定委員を選出し、これに当たった。主席検定委員は、丸山武氏(東麺技能士会相談役)が就任し、検定委員は、関根詔・遠藤晴道(東麺)・青木宏之(中華麺)・大星由雄・藤内吉之(三多摩)の各氏が当たり、また補佐委員には、高橋豊(東麺)・高橋一彦(中華麺)・鈴木一彦(三多摩)の各氏が当たった。
受験人数が34名と多く、開始時間は、予定より30分早く、8時30分半に開始された。昼食時間や休憩時間もなく、検定をした結果、午後5時には、31名(当日欠席1名)全員試験は終了しました。
試験内容は、原料粉の判定をし、うどん60食分の小麦粉及び食塩水の使用量を秤量し、ミキシング、複合、圧延、切出し、玉取りを行って生うどんを製造する。
※採点項目
【原料粉の判定】強力小麦粉・中力小麦粉・そば粉・コンスターチの四種類の粉からうどんに適しているものを、目視、指触、味覚で中力粉を判定する事。
【原料の秤量】一食当たりの量目(百八十c・百九十c・二百c)・食塩水の配合割合(34%・35%・36%)・食塩水の濃度(6度・7度・8度)が、それぞれ指定されているので、計算して、小麦粉・食塩・水を秤量する。
【ミキシング】水分の均一化に留意する。
【複合】製麺機で巻き取った粗麺帯を2枚合わせにして、圧延、巻き取りを連続しておこなう。複合後の厚さは、4.7_、5.3_、5.9_からいずれか指定。
【圧延】圧延三回で、麺帯を製造する。圧延一回目及び二回目の麺帯の厚さを測定する。
麺帯のたるみや切れに注意する事。
【切り出し】麺線の厚さは、1.6_、1.8_・2_から指定され、切刃は、#10・#12から、1食あたりの量目は、180c・190c・200cのうちそれぞれ指定される。
【玉取り・箱詰】スムースに出来る事。
【作業動作・作業態度】作業の段取りの技術・掃除の仕方や作業服装などの減点があります。
【試験時間】課題で標準時間は、1時間10分。打切り時間は、1時間30分。